「非アドバイスのすすめ」、4回目です!
アドバイスしてもうまくいかないことが多いのに、
私たちはどうしてアドバイスしたくなっちゃうのでしょうね?
というわけでアドバイスをしたくなるパターンを3つほどご紹介。
■ 自分の利害が潜んでいる。
■ 自分の無力さを「アドバイス」でごまかしている。
■ 自分の痛みを相手のなかに見ている。
第1回=なぜ非アドバイス?第2回=心得編、第3回=具体策編も
併せてどうぞ!
■ 自分の利害が潜んでいる。
相手の悩みに答えてあげないと、自分にとって何かまずいことがある時、
私たちはついアドバイスをしたくなります。
例えば
「早く解決しないと、この話がいつまで続くかわからない…やばい!」
「答えてあげないと、冷たい人っていわれちゃうかもしれない!」といったこともあるでしょう。
また部下の仕事の悩み、妻の子供に関する悩み、などは最終的には自分自身の問題につながることもあります。
つまり、こういう時は「あなたの悩みは私の悩み」になってしまっているのですよね。
なので、とにかく相手に解決してもらわなければならない。
自分が困るわけですから。
本人無自覚のまま、ということもあります。
ただ、心の深いところでは「相手に早く問題を解決してもらって私も楽になりたい」というモードに入ってるので、このエネルギー感が態度や言葉の端々に漏れていることも多いです。
悩みを持ちかけた側が「アドバイス」ではなく、「早く問題解決してくれよ」という言外の「空気感」を受け取ってしまうこともそれなりにあります。
こうなると、悩んでいる上に、早くなんとかしろといわれてるような気になってしまい、悩みを持ちかけたご本人は泥沼です。
アドバイスをしたあなたに対して、キレてしまうかも!。
■ 自分の無力さを「アドバイス」でごまかしている。
ふたつめは、
「アドバイス」以外に何もできない、と思い込んでいる時です。
私たちのなかには、程度の差はあれ、
相手にとって役に立つ存在でありたいという願いがあります。
それは純粋に相手をサポートしたいという優しさであることもあれば、
優位に立ちたいという利害が絡んでいることもあるでしょう。
相手の役に立つ、といっても、
アドバイス以外に役立つことは実はたくさんあります。
お金を出す、一緒に行動する、一緒に遊ぶ、などなど。
けれど、そうした他の「役に立つ方法」が全く思いつかなかったり、できないと思い込んでいると、消去法で残った手段は「アドバイス」だけになります。
自分が相手にとって「役に立たない存在」であることを受け入れ難くて、
できることとして「アドバイス」している、ということですね。
これもアドバイスする側がこのことに全く無自覚でいるときも
それなりにあります。
■ 自分の痛みを相手のなかに見ている
自分の痛みを、相手のなかにみていて、
「見ていられない」からアドバイスする、というケースです。
実は意外と多いのが、この3番目のパターン。
これについては、長くなりそうなので
次回に書きますね。
というわけで、今日とりあえずここまでのまとめです。
アドバイスしたくなるのは、そのほうが自分に都合がいいから。
当たり前すぎるくらい、当たり前のことですが
どうぞ、心に留めておいてください。
アドバイスを受け取ってもらえなかった時に、慰めになります(笑)。
今日も読んでくださってありがとうございます。
まだまだ寒い毎日、
自分にやさしくお過ごしください。。