「非アドバイスのすすめ」3回目でございます。
今日はアドバイスをせずにどう相手と関わっていくかを
少し書いていきます。
■相手と「フラット」な立ち位置になると、気負いが消える。
■「解決」という結果に焦点をあてない。
■本当に必要なことは。
相手と「フラット」な立ち位置になると、気負いが消える。
相手とフラットな立ち位置になる、というのは、
「相手より自分が上にある」という思いを一旦横に置く、という意味です。
私たちは無自覚に相手より自分を上においたり、下においています。
上司、先生、リーダー、など社会的に「上の立場」を担っている時は、自然に部下、生徒、メンバーを下にみていることもありますね。
「見下す」というようなネガティブな立ち位置でなくても、「上にたってなんとかしなきゃ」「ひっぱっていかなきゃ」といった義務感、責任感を伴う思いを持っていることも多いことでしょう。
この思いを脇におく、ということです。
相手とフラットな立場になれば、無自覚に負っていた義務感や責任感も気づきやすくなります。こうした「気負い」が自然に消えることもありますし、気づいたら「あ、気負っていたな」と降ろすこともできますね。
「解決」という結果に焦点をあてない。
もう1つ大切なのは「解決」という結果に焦点をあてない、こと。
相談事を受けるときに、相手は「問題解決」を望んでいると私たちはつい思いがちです。
が、相談者望んでいるのは解決ではありません。
ではなんでしょう?
そう、相談者が真に望んでいるのは
解決することによって得られる、心の平和です。
相談ごとがある時は、その人の「心の平和」は多少なりとも乱れているでしょう。不安だったり、恐れだったり、心配があったりするわけですね。
今、目の前の相談者が持っているこの不安や恐れ、心配、といった「心の状態」に目を向けるのです。そしてただ受け止めてあげる。
私たちは、「今、ここにある自分」が肯定されたり、受け止めてもらえるととても安心します。相談したいほどの不安感や恐れを抱えているときほど、安心感がほしいもの。
将来の「解決」に目を向けると、
無自覚のうちに「今ここ」の相手をスルーしてしまいがちになります。
または、そんなふうに受け取られてしまいがち。
今、目の前の相手の感情を、そのまま受け止めてあげましょう。
ほんとうに必要なこと-「私はあなたを見守ってるよ」
「自分は解決しなくていい」
「相手の今ある心の状態を受け止めてあげる」
これは相手が、安心して、動き出すのをサポートする、ということですね。
相手が自分の力で、
単なる取り越し苦労だったことに気づいたり、
具体的な解決方法に気づくこともあるでしょう。
「私はあなたを見守ってるよ。」
相手を受け止めてあげる。存在を提供してあげる。
それで十分です。
というわけで、この一言に尽きます。
解決策(アドバイス)ではなく、「今の相手の気持ち」に目を向けよう
次回は「それでもアドバイス」をしたくなってしまうのはどうしてなのか、書いてみようと思います。
今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしくお過ごしください。