人生は予定通りには走れない。
就きたかった仕事、時を分かち合いたかった人と過ごしたかった時間、
欲しかったお金、人生の目標、目指していた場所….
思った通りに運ぶほうが珍しい。
年末に、クマ(←夫のことです:w)と二人で久しぶりにドライブにでかけた。
クマはスマホで事前にルートを確認。
「よーし、レインボーブリッジ渡っていくぞ〜〜〜」とはりきる。
そしてあるジャンクションにて…
「あ、xx方面って書いてある。こっち行けばいいんだよな」
と標識通りに車線変更….。
いやーな予感….(^^;)
そっち行っても、レインボーブリッジ通らないんじゃない?
…と思ったが、クマはもうすでにハンドルを切っており時すでに遅し。
「あれ…、ここxx(地名)じゃん!なんでこんなとこ走ってんの?!」
予想外の事態にクマ焦りだす!焦りのあまりに怒り始める!!。
平成も終わろうというのに、うちの車にはカーナビがない(笑)。
ついでにいえば、ハンドルのわきにスマホホルダーもおいていない。
そんなわけで、クマは見知らぬ土地へでかける時に
今回のようにルートを事前にパソコンやスマホ確認し、頭の中に叩きこみ出かける。
が、完璧に覚えているわけではなく、こういう事態になるのである。
テンパったまま高速で運転するのはあまり安全ではない。
「最初のルートとは違うけど、とりあえず首都高にいて、目的地の方向には向かってるから大丈夫だよ」とまず安心させる。
そして次は深呼吸だ。
「はい、落ち着くのに深呼吸するよ〜〜。吐いて〜〜〜、吸って〜〜〜」。
そのあとは「まっすぐ」だの「次の出口まであとxxxメートル」だの
私がスマホのグーグルマップのナビを実況中継しながら「人間ナビ」化したのは言うまでもない。
ドライバーがいて、ナビがいて。なんという20世紀型ドライブ(笑)。
手にしているのは「地図」じゃなくて「スマホ」のナビだけどね。
予定通りに走れない人生
人生もこんなもんだなあと思う。
人生の行き先を決め、ルートを決める。
ルートの通りに歩いているつもりが、ふとしたことで違った方向に行ってしまう。
予定通りに走れることの方が少ないくらいだろう。
そして「迷った」とか「失敗した」とか思って自分を責めたり絶望したりする。
違った方向に行ったときに大切なのは、まず「違った方向に行っている」とわかっておくことだ。
そうすれば次に決めることは「ゴールにいく別のルートを探せばいい」ということ。(もちろん「ゴールを変える」という手もある)
といっても、自分ひとりだけで、そういった対応ができないこともある。
そして車のドライブと違って、人生には「ナビ」がないのだ。
じゃあ、何があればいいんだろう。
私の人生の場合、そこには「セラピスト」がいてくれた。
「人生において違った方向に行ってしまったかも?」とか「行き先わかんない」となってしまった時に、「とりあえず休むか」「地図みなおすか」みたいな時間を一緒に過ごした。
ナビとは違って、セラピストは行き先を指示しない。
その代わり、一緒に休んだり、地図の見方をもう一度おさらいしたり、ルートを決め直すサポートをしたりする。気持ちよくドライブできるようになればそれでいい。
人生のドライバーは、その人自身。どこへ、どう運転するかはその人が決める。
ナビ というよりは、サービスエリア、みたいなもんかもしれないね、セラピスト。
そして、自分もやがてセラピストになったわけです。
ナビに出発地と目的地を入力すれば2、3違ったルートがでてくる。
クマが頭に入れたのは2番目にでてきたルートで、実際に走ったのは1番目に出てきたルートだった。
お天気が良くて、道も空いていそうだったのでレインボーブリッジを渡ると気持ちよさそうだなあと2番目のルートにしたのだとか。
うん、レインボーブリッジは、また渡ろう。それもいい。
ま、そんな感じで2019年も「サービスエリア」的な仕事しよう、と思ったのでした。 チャンチャン♪