冬の寒さに芽吹く春

新しい年、おめでとうございます。
迎えられてよかったね。

毎年、そんなふうに思います。
やっぱりね、今日がある、っていいこと。

でも、普通の日はそういうことを忘れがちだから
こういう「晴れの日」を迎えることで思い出すことができるよね。

そして、この「めでたい日」が
一年の中でも、最も寒い時期にある、というのが
またすばらしい。

花が咲く春でもなく、開放的な夏でもなく
実りの秋でもなく、真冬にある。

クリスマスや新年が、この時期なのは
農閑期でみんなが休めるから-みたいな話を
きいたことがあります。
そう、みんなが集まることができる。それが大事。

日が短くて、寒さの厳しいこの時期に
お互いが生きてることを確かめ合い、喜び合う。
そして、またそれぞれに
春の訪れを待ちながら、日常へと戻っていく。
お正月って、そんなふうに生きる力を取り戻す機会なのでしょうね。

この写真は、初詣に出かける時に見かけた
近所の小学校の桜の木。
そう、小さく芽吹いている。

この季節、広葉樹の葉っぱはみんな落ちて
寒々とした「枯れ木」になっているけれど
決して命を失っているわけではない。

もしもあなたの身近に
「枯れ木」のように
命を失っているようにしかみえないような人がいたら、
ただ、新しい年をを迎えられたことを、喜んであげればそれでいい。
一緒に過ごすことが難しかったら、心のなかで喜ぶだけでもいい。

もしあなた自身が
「枯れ木」のようになっていて
あたかも命を失ったかのような感覚でいるのだったら
胸のあたりに手を当てながらハートに向かって
「ほんとうに、よく頑張ってきたね」といってあげよう。
そのまま、手を当て続けて
静かに、ゆっくりハートを感じよう。

たとえ、一緒に過ごす誰かがいなくても嘆くことはないよ。
あなたが、あなたに言ってあげればいい。
それが何より、一番大事。

きっと
小さく、小さく、芽吹いている自分がいるよ。
まだ気づいていないだけで。

今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしく お過ごしください。 今年もね。

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