12月のある日、
シングルマザーをサポートする方々の
お話を伺う機会があった。
働き詰めで気の休まらないお母さん。
語らいながら食事をとることがない子供たち。
それでも生活は苦しい。
そんな母子たちのために
クリスマスにボランティアの方々によるふるまいで
パーティを行う、というお話だった。
こういう、尊く暖かな心を持った方々がこの世にいることを
本当に喜ばしいと思う。
私は、なにしろ大の料理嫌いなので、
こんなことはできない。
それから何日かすぎた
12月24日の昼、
「デパ地下」と呼ばれる食品売り場に出かけた。
クリスマスディナーの買い物、だ。
クリスマス、といえばチキンが定番だが
チキンが苦手な家族のために
ビーフの煮込みを探したが見当たらない。
目につくのはチキン、ローストビーフ、
そしてイチゴのクリスマスケーキばかり。
が、同じような品揃えで、
いくら混んでいるとはいえ
売り切れるのかなあ…
なんてことを思っていたら、この記事に出会った。
クリスマスケーキ 大量廃棄の実態
一日500kgがブタのエサに 家庭ゴミにはホールの半分が捨てられ
https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20181226-00109060/
単純に「もったいない」と思う。
1つのケーキにまつわる様々な食材。
それを作るために費やされた時間、手間、
ケーキをつくるための手間ヒマ、
食材やケーキを運ぶための手間ヒマや輸送コスト。
いったいどれだけのエネルギーが費やされていることだろう。
このフードロスのニュースを目にした時、
シングルマザーと子供たちの
クリスマスパーティの話を思い出した。
我が家のクリスマスのディナーは、
デパ地下で買ったものが食卓に並んでいた。
そして戦中派の父の
「あー、腹一杯だ〜」
「子供の時は、ほんとうに食うものがなかったんだ。夢のようだ」
というひとことでおわった。
「子供の時は、食うものがなかった」という父のことばに
シングルマザーの子供たちが、ふと思い浮かんだ。
あのパーティは、
お母さんたちは、子供たちはどう過ごしたのだろう。
楽しい時間だったかな。
そして
「廃棄」するのではなく、
こうした方々に差し上げることはできないのかな とふと思った。
善意のボランティアによってふるまわれる手料理だけでは
十分でない、といった話もあったように思う。
そういうマッチングって、ないのかなあ。
食べ物を大切にしながら、
苦しい生活をしている方々のサポートになる…
一石二鳥じゃない?
もっと望ましいことをいえば…
「食」に関わる企業が社会貢献先として
こういう方々のサポートになるような
活動をしてくれると
いいのになあ…なんて思った。
今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしくお過ごしください。