気づかなかった感情を迎え入れる

身近な人を大切にできない時があります。

嫌いなわけでもないのに
顔も見たくなかったり、口をききたくなかったり、
悪態つきたくなったり、無視したくなったりする。

相手が絶対に悪い、と決めつけられるなら、まだ楽。
(それだってもちろん苦しいのですが)
そういうわけでもない。
理由さえもわからない。

心のどこかで、悪いな…と思いながら
もうやめよう、と思ったのに、それでもやってしまう。

そして、そんな自分に落ち込んで
また不機嫌になり、
そして身近な人にあたってしまう…という負のスパイラル…。

相手が一緒に住んでいる家族だったりすると、本当につらい。
どこかでやめたい。
さあ、どうやってやめよう?

■まず自分の負のスパイラルを止めてみよう

人間、自分自身に落ち込んでる時は、
たいてい自分のことを責めているもの。

なのでまずは、
自分を責めるのをやめてみる。
むずかしいかもしれないけどね。

それから
どうしてできないんだろう
どうして繰り返しちゃうんだろう
どうしてやめられないんだろう

理由を探すのをやめてみる。
考えるのをやめてみる、ということです。

これもまたむずかしいかもしれないね。

そして、
さあ、ここがスタートですよ。

「大切にできない」という自分の状態を
「大切に」してあげるのです。

ああ、画面の向こうから
「何言ってんの?」という声が聞こえてきそう。
だけどもうちょっと辛抱して続き読んでください。

そしてもう一度、声を大にしてもう一度言いますよ。

「身近な人を大切にできない」という自分の状態を
まず大切に扱ってあげてあげてください

■気づくことすらなかった感情を迎え入れてあげよう

「大切にできない」という責めの声
「どうして大切にできないんだろう」という自問の声を脇に置いたら
自分の内側にある、その先の声を待ってみてください。

「大切にできないんだよっつ!」….と
しばらくだんまりしているかもしれません。
そんなときは、その沈黙とともにいてあげましょう。
しばらくしたら、
ちいさな、ちいさな声が出てくるはずです。

その声にくっついている感情にもよーく寄り添ってあげる。

ほら、それが置き去りにされていたあなたの気持ち。
苦しんでいたあなたの声。

深い悲しみかもしれない
大きな怒りかもしれない。
目を背けたくなるような醜い表情、
耳を塞ぎたくなるような罵声かもしれない。

そうしたら、その思いや感情があることを
自分にゆるしてあげる。
その思いや感情を
十分感じることも自分に許してあげる。
迎え入れてあげるのです。

嫌な感情を迎え入れる…
おそらくそんなことをしたことがあるかたは
数少ないでしょうし
どうやっていいのかもわからないかもしれません。

ただ
その感情を迎え入れた瞬間
置き去りにされていた自分との対話が始まります。

そして本当に大切にできてなかったのは
身近な人ではなく
自分自身だったと気づくでしょう。

置き去りにされていた自分との対話とは
置き去りにされていた自分自身への歩み寄りです。
そして、
自分の望んでいたことに気づいていけば
自分自身への愛といたわりがはじまります。

それはやがて優しさとゆとりを生み
自ずから、身近な人への愛へとつながるでしょう。

セラピーには
そんなダイナミズムもあります。

それでは次回お会いするまで、
どうぞご自分に優しくお過ごしください。



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