介護に疲れたあなたへ。もう自分を追い詰めないで。

小室哲哉さんの話題が気になっていた先週でした。

様々な人がすでに書いていらっしゃるけれど、
私の中で最も印象的だったのは、
妻の介護に長く関わっていた、
というバックグラウンドでした。

政府の公式統計(2012年就業構造基本調査)では、
介護をしながら働いている人は約290万人、
過去5年間のうちに
介護を理由に離職した人は49万人だそう。

あわせて340万人。

が、公式統計には現れない「隠れ介護」は
1,300万人という試算(2015年1月7日付日経新聞)も
あるそうです。

※上記日経新聞のリンクは会員登録をしていないと読めません。

なんと働く人の5人に1人。

統計が違うので足し算するもんじゃないとは思うのですが、
隠れ介護、介護予備軍含めて1500万人ぐらいが
「介護に関わる人々」になっているのだろうなあと思います。
また3年以上の前の試算ですから、
今は多少数が違うかもしれませんね。

この記事を読んだ時、私は

「程度の差はあれ
1500万人もの人が、
この国の中で、介護について何らかのストレスを
抱えているんだな」

と思いました。

介護に関わる人のことを「ケアラー」といいます。
ケアする人、という意味です。
隠れ介護、介護予備軍、みんな「ケアラー」です。

「ケア」の現場では
「ケアされる人」への関心が向きがちになります。
が、ケアラー自身が幸福で健康であることも大切です。

でも、「ケアラー自身」がそのことを忘れてしまうことも
多いのですよね。
憔悴して、自分の中にある暖かさや優しさを見失ってゆき
ケアがますます、苦痛になっていく。

今、これを読んでいるあなたがもし
誰かのケアをされているのだったら、
なによりご自分を褒めて、いたわってください。

どうぞ、自分を責めず、
恥ずかしがらずに
助けをもとめることを思い出してください。

不安があっても、弱気になってもいいんです。
「やる気」や「気合い」が続かなくていい。
だって十分続けているのだから。
どうぞ自分を追い詰めないで。

自分の思い、望み、苦痛、恐れを
ちゃんと思い出して、口に出してみてください。
きっと凍っていたつらさが溶けはじめて、
自分のなかに愛が戻ってくるから。
それがケアを続けていく力にもなるでしょう。

小室哲哉さんの報道で
ケアラーに対する関心と理解、
そして何より共感が高まるといいなと願っています。


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