去年から今年にかけて、
ずっと携わっていた冊子、
先日、ようやくお披露目になりました。
ハートレジリエンス協会の
「介護をしているケアラーのあなたへ
こころを軽くするヒント集」です。
タイトルにはわかりやすく
介護をしている、
という一言が入っていますが、
ケアラー自体は「ケアする人」という意味で
心身に不調のある家族の誰かを面倒見ている人
というとても広い概念です。
ですから、
介護だけでなく
病気、心身の障がい、認知症、依存症、不登校、ひきこもり…などの
家族をケアしている人はみんな「ケアラー」。
離れていくらしていても
金銭的な援助をしていたり、
家族の状態を心にかけていれば
ケアラーです。
こうして考えてみると
実はケアラーって見えないマジョリティなんですよね。
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ケアの具体的な方法を
アドバイスする本や冊子は
この頃たくさん見受けられますが、
この冊子は、ケアしている人の
メンタルヘルス
に焦点をあてた冊子です。
どんな人でも
人生のどこかのステージで
誰かのケアをするという機会に出くわすでしょう。
その時に
ついわたしたちは
ケアの方法や
ケアする相手をどうするかといった
「相手」や「周り」のことに
気持ちが向きがちになります。
なぜかといえば、
自分を取り囲む状況をが変われば
気持ちは楽になるーと思っているからです。
そうしているうちに
自分自身の気持ちが「お留守」になってしまう。
自分のケアが二の次になってしまう。
そうやって、がまんしたり
辛い思いをしている方が
それなりにいらっしゃいます。
ちょっと前に話題となった
「保育所落ちた、日本死ね!」
のように声をあげられればまだいいのですが
(この方も、相当苦しい状態だったことでしょう)
こうやって声を上げることすら思いつかず
ただ黙々と粛々と、半ば諦めながら
苦しんでいることにすら気づかないで
ケアを続けている方々も多いことでしょう。
この冊子は、そんなふうに
苦しいながら、家族のためにケアしている方々に
「こんなふうに楽になっていいんだよ」
と伝えたい思いで
ハートレジリエンス協会のメンバーが
それぞれに自分の体験を踏まえて綴ってきたメッセージが
いっぱい詰まっています。
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パソコンなどのIT機器になじみのない方々にも
届いて欲しいという思いも込めて
あえて「冊子」というかたちでつくりました。
とりあえず中身を読んでみたい、というかたは
ハートレジリエンス協会のウェブサイトから
PDF版をぜひ読んでみてください。
http://heart-resilience.com/冊子ダウンロード/
もしお気に召したら、
50部以上をご希望の方/団体にはまとめて配送しますので
ハートレジリエンス協会へお問い合わせくださいませ。
(詳しくは上記リンク先にございます)。
あなたや
あなたの大切な家族を面倒見てくれている人が
少しでも心の荷物をおろせますように。