自分を愛する難しさ

写真は庭の白梅。
クライアントの皆さまをほっこりお迎えしてくれています。


 

1ヶ月のごぶさたでした。

2月もあっという間に後半。
もう遠い昔の気すらしますが、今月の一大イベントといえばバレンタインデー。
Facebookのニュースフィードからチョコレートの香りがしてきそうでした(笑)。

私がうら若き乙女だったショーワの頃は
「義理チョコ」も「ともチョコ」はなくて、
バレンタインデーというと「愛の告白」という感じでした。

「愛の告白」といえば聞こえはいいのですが、
「あなたは私の空虚感や孤独感を満たしてね♪」
という潜在意識のメッセージが
チョコレートに込められていることも多かったりします。
(というか、ほとんど)

手編みのセーターなんて加わればもう
「私の孤独感を満たしなさいっつ!」
という命令(呪い?)に近いでしょう。

そしてこの手間暇を「愛」と勘違いしている人々も結構います。
(もちろんそういう呪いのかかっていない
チョコレートやセーターもたくさんありますよん)

というわけで
今回は「愛」について、ちょこっと。

実は「自分を愛したい。なのにできない」というテーマで
セッションにいらっしゃる方がそれなりにいらっしゃいます。

「自分」とは人生の中でいつも一緒にいる存在です。
つまり自分を愛せないということは、
四六時中愛していないと一緒に過ごしているということです。

「”自分を愛せない自分自身”を愛せない…」と
苦しみの上塗りになることもあります。
苦しいから、なおのこと焦るのですね。

そんな方に私は心の中でいつも

別に自分を愛せなくてもいいんだよ

とつぶやいています。

多くの人が自分を愛することを勧めています。
でも一旦立ち止まってみましょう。

それは勧めている本人にとっては
自分の体験に基づく真実であったとしても、あなたにとっては「他人の考え」の1つにしかすぎません。
おススメはしているけれど、
あなたがそれをしなければいけないのではないし、できなくても全く構わないのです。

ただ、「あたま」というのは巧みに働いて「おススメ=いい」と解釈してしまう。
それがあなたのハートにマッチするかは全く置き去りにしたまま。
特につらいときは、
役に立ちそうな他人の考えをすぐ自分にあてはめて、早く楽になりたいと願ってしまうことでしょう。

そしてもう1つ、お伝えしておきたいのは

自分を「好きになる」ことと
「愛する」ことはビミョーに違う
ということです。

「好き」というのは、その後ろに必ず何か好きになる理由が隠れています。
言葉にしてできなくてもちゃんと存在しているのです。
言い換えれば「条件付きの愛」。

今この瞬間のありのままの私が
「条件を満たした理想の私」とマッチしていれば自分を愛することも簡単でしょう。
けれど実際の自分はそうではないことがほとんどです。
ましてや自分を愛せない時は、たいてい自分のどこかが嫌いなことが多いでしょう。

私がイギリスでセラピーを学び始めたときに先生がおっしゃったのは
「無条件に愛するのが一番難しいのはあなた自身です」でした。

そうです、嫌いな人を愛するのは大変なこと。

だから、自分を愛せないのなら、それでいいのです。
あなたは何もそんな自分を責める必要はない。
愛せないままでいいんです。

ただ
「自分を愛せないで苦しんでいるんだね。苦しいね。」と
一言自分に声をかけてあげてみてください。
愛せない自分を批判したり罰したりするのをほんの一瞬やめてみて
そのままでいさせてあげてみたら…どうですか?。

怒り、憎しみ、恨み、悲しみ、情けなさ、後悔 ー
どんな感情を持ったあなたでもいいのです。
そんな自分を愛せないこともひっくるめて、自分におきていることを、そのままにゆるす。
その許しがあなたにもたらしてくれるものを十分に感じてみてください。

そう
愛は好きになることでも、孤独を埋めるものでもありません。
おきていることを赦す、ただそれだけなのです。

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